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代替医療の行く末(柔整・鍼灸)に関しての考察

時代・医療の流れ

 

まず基礎知識になりますが、

日本は超高齢化社会といわれているようです。

 

高齢化社会 ・・・高齢化率7%超  1970年

高齢社会  ・・・高齢化率14%超   1994年

高齢化社会・・・高齢化率21%超   2007年

 

高齢化社会から高齢社会になるまで日本は24年、ドイツは42年、フランスは114年

 

現在の日本は社会変化によって医療にも変化が出始めています。

社会の構成 ・・・若年層  →高齢者

医療の中心 ・・・医療者中心→患者中心

※今までは個人がそれぞれの医療機関に通っていましたが、情報が一元化されていないため、より良い連携が取れていなかったことが問題になる部分も多かったようです。

医療の内容 ・・・治す医療 →治す医療と支える医療

患者との関係・・・個人医療 →チーム医療(地域包括ケアシステム)

キュアの時代・・・ケアの時代

 

読んですぐにわかる内容もあるかもしれませんが、

わかりにくい部分もあるかと思います。まあ、そのあたりを時代の流れとして理解しながら舵を取っている。と認識していてもらえればよいかと思います。

(ただし、実際のシステムが国を中心に完成していくには、まだまだ時間がかかるかと思いますので、急激な変化は訪れないのかな?とは思いますが、人の思考や行動の軸が時代の潮流として、この方向に行くことは社会の構成比率の変化がある以上は間違えないかなって思ってます)

 

医療形態の変化

旧医療は「 治す医療(CURE) 」

新医療は「 治す医療(CURE) + 生活を支える医療(CARE) 」

※CAREとは、治らないけど生活を支える 的な感覚のとらえ方で現状は良いと思います。

 

代替医療の行く末の前に、そもそも代替医療とは何か?

昔は西洋医学と対局する位置にあるものであったのではないか? と考えますが、

その話はさておき、

代替医療とは 伝統医学、自然療法、漢方治療、心身医療、その他 と定義されています。ちなみに柔道整復や鍼灸は、伝統医学に含まれています。

 

そこで新たな潮流が 統合医療 という考え方です。

西洋医学 + 代替医療 → 統合医療 

今後の医療は少しずつ、競争社会から共創社会へと進むのかと考えています。

 

先にも話しましたが、

今までは患者さんが医療機関に行っても、他の医療機関への情報共有はありませんでしたが、今後は少子高齢化もありAI化が進む中で、

医療のプラットフォーム化により情報共有が加速していくと思われます。

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地域包括ケアシステムのイメージ画 

2025年をめどに作っていこうと国が動いている。ただし、個人情報の観点からも含めて難しさもある。例えば、○○さんが、どこの病院で △△の病気の薬をもらっている。等が知られたくなかったとしても、情報共有の中で一定数の方には他の病院施設で働く従事者にも知られてしまうという面も出てくるかと思う。

このあたりは権限を設けるしかないんだけど、それよりも社会全体を考えると進まざるを得ない方向性だと考える。

 

2025年をめどに高齢者向けの医療のプラットフォームが構成される

そのあとは随時ほかの世代も当たり前のようにプラットフォームに含まれて生きながらマイナンバー制度とかとリンクさせていくのでは? 

 

と、

ここまでの話が誰でも知っている現状の動きです。

 

では、

柔整・鍼灸師はどうするか?

 

って、

ところは 柔整師・鍼灸師 という医療人のくくりの中で考えていけば自ずと答えは見えてきていて、

 

地域包括ケアという考え方は = Team医療 という概念ととらえてもらってよいと思います。

 

そしてTeam医療には 

 

地域包括ケアシステム 医療従事者中心の集学的チーム体制

国の理想とする 地域コミュニティー主体のQОL向上(ある種、ボランティア的) 

という二つのものがあるわけですが、

 

じつはここには現状だと大きな壁があって

医療関係者チームと地域コミュニティーを動かす人たちの連携がないということと、仮に連携できそうな機会があっても、その後の連携にはなりにくいという構造というか障壁があります。

 

理由はいくつかあるかと思いますが、

共通認識の弱さと共通言語がない  ということです。

 

柔整は少し前に機能訓練指導員になれることになり介護施設で働けます。そして今年から、鍼灸師も半年間の勤務で機能訓練指導員になれることになりました。これはそれぞれの業界のトップ人が今後の社会構想を見越して、いろんな働き方ありますよ。と、広げてくれた選択肢なんだろうと思います。(感謝ですねm( )m)

 

そうなると選択肢はいくつかあって

柔整業界の方向性としては3つあって 

・Team医療のHUBを目指す(医療保険

・Team医療の一端を担う(介護保険

・保険からの離脱

に分類できると思っていて、

 

じつは、もう一つ

Team医療の一員になる

なんだけど話すと長くなるので大きく割愛して、じゃあ何をするのか? なんだけど

 

それぞれの良さを生かして

柔軟に柔整師の個性やライフワークバランスに合わせられるように最終的には持っていければベストかと考えています。(もちろん、年数がかったり、課題が出たり とは思いますが)というか、それらすべてを見越して数年前から動いていますが 笑

 

ここまでが簡単な方向性の話で

 

要するにスタッフ目線では日々、何を念頭にすればよいか? は、3つ

 

①自分を磨け(知識・技能を共に)社会の流れと医療の流れから肌感覚で現状を感じ取り、医療従事者と話せる共通認識と共通言語を持つ

 

②人を愛せ (競争社会から共創社会へ)セコくてダサい人間になるな危機回避からの思考でなく、どんな 人柄 の人物になりたいか? の判断で人生(思考・言動・行動・熱意)を選択する

   

③少しずつ地域に根差せ

 

たぶん、

現状が不安な人は上記3つが弱いんじゃないかな~って、

思います。

 

 

 自分に向けて

メンタルマッチョで知識と技能を高める     

 

全社内スタッフへ向けて

心通い合うコミュニケーションを大切にすること

 

患者さんへ向けて

心地よく活気のある空間づくりで、頼ってくださる方を魅了し続けること